今年もユナイテッド平野スポーツクラブ主催であるイタリアトレーニングキャンプとなりました。
参加してくれた子ども達のほとんどが初の海外進出ということで不安な顔をしている子や少しホームシックになっちゃった子もいました。
でも、これも含めたトレーニングキャンプであり帰国する頃には少し強くなった自分を保護者様に観てもらいたいし、自分自身でも感じてほしい。
今回は、到着した次の日がセリエA観戦でした。
カードはなんとイタリアダービー(インテルvsユヴェントス 場所サン・シーロ)
今回は、怪我の影響で長友選手の勇姿は観られませんでしたが、生でピルロ選手やカッサーノ選手のプレーを観た子ども達は大興奮!!
海外の子ども達はこんなすごい選手を小さい頃から観て生で感じてサッカーを表現する。
目が肥えるとはまさにこの事でしょう。
トレーニング初日
最高の環境でのトレーニングに子ども達も終止笑顔。
出発前のあの下向きな表情なんてもうどこにもありません。
プロの育成指導者の話を良く聞き、トレーニングを必死に理解しようという気持ちがひしひしと伝わってきました。
練習時の通訳は勿論ありません。
外から、子ども達に伝えることは簡単ですが、それではこの遠征の意味が違ってくる。
言葉も文化も違うこの国でどのように自分のサッカーを表現するのかが重要。
実際に、プロの選手でも練習時に通訳は付けませんし付くのは記者会見などの場だけ。
だからこそ、何かを感じながらプレーして欲しい。
それがこのツアーの醍醐味でもありますから。
トレーニング2日目
さすがに初日と比べ、リラックスしてトレーニングに入る事が出来ました。
わからない言葉なんて完璧に理解しなくて良い。
自分に相手に伝わればそれだけで十分なんです。
この日は、ジェスチャーも加えながらトレーニングを理解し、初日に比べ良いトレーニングが出来たのではないでしょうか。
トレーニング3日目
自己主張の強いイタリアの地で如何に日本の子ども達がピッチで表現するのか…
こういった要素も当プログラム内容の項目にはなくとも、大切な空間として私たちも監視しています。
特にイタリアはプレー中に喧嘩や言い争いはご愛嬌。
取られたら取り返す。
絶対に負けたくない気持ちが表れています。
この光景をどう捉えて自分の中で整理するのかが楽しみです。
そんな中、日本の子ども達も奮闘。
喧嘩をした訳では勿論ありませんが、激しいプレーの1対1で、イタリア人を倒しながらもゴールに突き刺し、見事に競り勝ちました。
この時、イタリアの子ども達は嬉しそうな顔で拍手をしていました。
日本ではなかなか感じる事のない貴重な時間でした。
トレーニング最終日
最終日には、友達もできジェスチャーを加えながら相手に伝える場面もあり、積極的にコミュニケーションを取ろうとしていたのが印象的でした。
当然向こうは伝わっていない時もあったが、読み取ろうとしてくれていたり、イタリア人と普通に向き合って会話をしていました。
最後には全員で記念撮影もでき、練習が終わったにも関わらずイタリアの子ども達がそばにきて伝わっているのかわかりませんが、最後の会話を楽しみました。
イタリア最終日
この日は、ローマ観光ということでコロッセオやスペイン広場、トレヴィの泉などの観光地を見学。
どれもテレビでしか観た事がない為か、疲れも溜まっているはずの子ども達も大はしゃぎでした。
毎年この遠征を終えて感じる事ですが、この年代から世界を経験することはどれほど今後のサッカー人生に影響するのだろうと考えさせられます。
もちろん、この遠征に参加してくれた子ども達にはアンケートを書いてもらっています。
その中の一人で…
「イタリアへ行ったことで世界観が変わり、サッカーへ対する考え方が変わり、○○高校にサッカー推薦を頂きました」
なんて言う、嬉しいコメントも頂いております。
サッカーだけでなく、経験というのは人を大きくします。
経験値を上げるには、より多くのものを観て感じる事だと私は思います。
実際、私もヨーロッパを渡り歩き、色んな国のサッカー観戦、美術品、建造物を観ました。もちろん、国によって言葉も文化も違う世界にぽつんと自分がその空間に居るだけでどれだけの大きなものを手に入れるか。
これは当事者にしか感じれないものだと思います。
この遠征に参加してくれた子ども達は、間違いなく未来への大きな一歩を踏み出しました。
また、参加を承諾して頂いた保護者の皆様、本当にありがとうございました。
保護者様の協力があるからこそ、子ども達が夢への大きな大きな一歩を踏み出す事が出来ました。
大げさかもしれませんが、私はこの遠征にそれだけの価値があると思います。
だからこそ、この経験を生かしこれからの人生でどう影響するのか楽しみにしております。
私たちは、夢を持った子ども達を全力でサポート致します。
今後ともNPO法人ユナイテッド平野スポーツクラブを宜しくお願い致します。
NPO法人ユナイテッド平野スポーツクラブ
海外事業部担当 伊沢 光大