6月1日(日)視覚障害者ができるサッカーとして競技化した、ブラインドサッカー体験(フィールドプレーヤーはアイマスクを着用)を実施しました。
・今回のテーマ 【 障害者理解とコミュニケーション能力の向上 】
当日は、日本ブラインドサッカー協会の井口講師(パラリンピック国際審判などで活躍)と兵庫県ブラインドサッカーチームに所属するあまかわ選手(アマオウ)にお越し頂き指導してもらいました。
まずは、ブラインドサッカーの説明と自己紹介をして頂き、準備体操に移ります。
①準備体操
3人一組になり、そのうちのひとりがアイマスクを着用します。あまおう選手が行っている体操をアイマスクをしていないふたりがどんな体操をしているか言葉で伝えて、アイマスクを着用している人があまおう選手と同じ体操を出来るようにサポートします。
はじめはジャンプなど説明が簡単な体操からはじまり、屈伸・アキレス・・・。
普段名前で伝わる体操はできますが、呼び名のない体操をアイマスクを着用している人に説明することはすごく難しいことです。人それぞれ伝え方はありますが、本当に相手の立場にたって言葉を使えているのか?ということを知る機会となりました。
不正解・・・笑。どんな体操!?
正解!!できた~(^o^)
②ウオーミングアップ
5人一組になり列を作ります。そのうちのひとりがコーンとコーンの直線をアイマスクを着用して、前で待っている仲間のもとまで走りきります。
ゴール側のコーンに立っている仲間とスタート側に立っている仲間の声を頼りに、距離やスピードを調節します。言うまでもなく、ここで大切なものは『信頼関係』です。
右・左と声をかけていても、自分からみた方向とアイマスクを着用して走ってくる人の方向は逆になります。そのことを考えて声をかけてあげている子供たちも何人もいました( ^)o(^ )
③ブラインドサッカーボールを使って
5人一組の列の最前列の人がアイマスクを着用します。列の2番目の人がブラインドサッカーボール(中に鈴が入っていて、バウンドの最中は鈴の音がする)を後方からなげて、ボールの音と仲間の声のサポートを頼りにボールの場所を探し、パス、ドリブルで元の場所に帰ってきます。
最初は鈴の音があるので、ボールの近くにはいけますが、そこからは仲間の声だけが頼り。より具体的にわかりやすく言葉を整理して伝えないとアイマスクを着用している人は全く違う動きをしてしまいます。「どう伝えるか?いつのタイミングで伝えるか?伝わりやすい表現はないか?」子供たちも必死に頭の中から言葉を絞り出して伝えようとしていました。
④アマオウ選手と1対1の対決
攻撃のアマオウ選手がドリブルでゴールを目指します。守備の選手はアイマスクを着用していないGKの声を頼りにアマオウ選手のボールを奪いにいきます。(攻撃・守備の選手はアイマスクを着用)守備の選手はボールを奪いに行く際は、『ボイ』スペイン語で『行くぞ』という声をかけながらディフェンスをします。攻撃の選手は相手の選手の声も頼りにプレーしています。
実際に体験してみると、相手との距離感がつかめず、周りの声とボールの音だけが頼りになります。そんな中でもアマオウ選手は目が見えているかのように相手をかわし、ゴールを決めていました!『すげ~』『うまっ!!』という声も子供たちから聞こえてきたのが印象的でした。
⑤アマオウ選手から子供たちへのメッセージ
子供たちに本当に大切にしてほしいことを全盲の中でも、生きがいをもって輝いていきているあまかわ選手の話しだからこそ、子供たちにもしっかりと伝わったと思います。
【まとめ】
今回の学びのテーマは「障害者理解とコミュニケーション能力の向上」でした。サッカーや日常生活でもコミュニケーション能力は必要不可欠です。今回のブラインドサッカー体験で子供たちの伝え方や聞き取る力への刺激になったと思います。
また、子供たちが社会の中にはいろいろな人がいる。ということを知り、障害のある人もない人も同じ社会でフィールドでお互いに支え合いながら生きていることに気づけた良い機会となりました。
当日、充実した体験ができたのも、遠方より来て頂いた、井口講師・アマカワ選手のおかげです。本当にありがとうございました!!
今後も「みんなから応援される選手・チーム」を目指した取り組みを実践していきたいと思います。
温かいご支援、ご協力の程、宜しくお願い致します!!( ^)o(^ )
・動画で振り返ろう!!【ブラインドサッカー体験】
【写真】
ユナイテッド平野事務局