国連WFPニュース
記者会見で質問に答えるイブラヒモビッチ選手
フランスのサッカークラブ、パリ・サンジェルマンのストライカーであり、スウェーデン代表のキャプテンも務めるズラタン・イブラヒモビッチ選手が、14日、上半身に50人の名前のタトゥーを入れた姿を披露しファンを驚かせました。
今回、消えるタトゥーでイブラヒモビッチ選手の上半身に描かれたのは、アフリカや中東、アジアなどで飢餓に苦しむ実在の人物50人の名前です。
イブラヒモビッチ選手はこう語ります。「どこに行っても大勢の人が僕の名前を呼び、応援してくれる。僕には世界中にサポーターがいる。でも、飢えに苦しむ人は世界で8億500万人もいるのに、誰も彼らの名前を呼び応援することがない。今日からは、僕への応援が、飢餓とたたかう彼、彼女たちにも届くようにしたいんだ。」
カルメン、アントワン、リダ、ヤエ…イブラヒモビッチ選手の体に名前が記されたこの50人は、国連WFPが食糧支援を届けている実在の人物たちです。世界で飢えに苦しむ人は8億500万人。一人ひとりに、名前があり、顔があり、物語があります。
本当に恵まれている国に生まれたと思うことがよくあります。
人は生まれてくるとき環境はえらべません。
日本にも世界にも生きること自体に必死な人々がたくさんいます。
知っておくということは大切なことではないでしょうか?
自分に何ができるのか?
学生の頃、真剣に考えたことも何度もありました。
僕が出した一つの答えは、与えられた命と時間を一生懸命生きることでした。
命は1つ。1年は365日。1日は24時間。
たくさんの人を笑顔にできる。自分も笑顔でいれる。
そんな時間を大切に一生懸命生きる。ということでした。
この国連WFP(国際連合世界食糧計画)は食糧欠乏国への食糧援助と天災などの被災国に対して緊急援助を施し、経済・社会の開発を促進する国際連合の組織です。
前にこの組織で活動する日本人指揮官の特集がTVでやっていました。
その人が言うのは、「支援を打ち切る決断をすることが一番難しく辛い気持ちになる」ということです。「支援のし過ぎは復興や自立の妨げになる。そこの去り際を見極める時いつも迷う。」
それは、子ども達への接し方にも共通する部分だと思います。
「大切なことは、ここに住む人たちの未来を本当に想像して援助継続か打ち切りかを決断することです。」
どこにいても、誰といてても、いのちは大切で、
その時、その場所でどのように過ごすか?
『いのちを大切にする。』とは、そんなことのような気がします・・・